レバーは、鶏・豚・牛などの内臓（肝臓）で、鉄分やビタミンA、B群、亜鉛などの栄養が豊富な食材です。
少量でも高栄養価で、特に貧血予防や成長期・シニアの栄養補給に適しています。
クセが強めですが、茹でたり蒸したりすることで風味がやわらぎ、ペットにも取り入れやすくなります。
ただし、与えすぎには注意が必要なため、ごほうびやトッピングとしての活用が基本です。
食品図鑑 『レバー』
◆種類と特徴
- 鶏レバー：クセが少なく扱いやすい。ペット用にも◎
- 豚レバー：鉄分や亜鉛が豊富。やや風味強め
- 牛レバー：たんぱく質やビタミンAが豊富。クセはやや強め
◆主な栄養成分
- 鉄…赤血球の材料、貧血予防に（特に非ヘム鉄）
- ビタミンA…皮膚・粘膜・視力の健康を維持
- ビタミンB群（B2・B6・B12など）…代謝・神経の働きを助ける
- 葉酸…赤血球の生成をサポート
- 亜鉛…免疫力・皮膚の健康に関与
- たんぱく質…体づくりの基本栄養素
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 鉄分補給により元気な体を維持（成長期・シニアにも◎）
- ビタミンAで皮膚・被毛・目の健康をサポート
- 高たんぱくで筋肉維持を助ける
- 食欲が落ちたときにも、香りで食いつきアップ
◆注意点
- 加熱必須（必ず火を通してから与える）
- 与えすぎに注意（ビタミンAの過剰摂取により健康被害の可能性）
- 鶏・豚レバーは日持ちが短いため、早めに使う
- クセが苦手な子には、ごく少量から慣らして
◆選び方
- 色つやが良く、ドリップ（血）が少ないものが新鮮
- 臭みの少ない鶏レバーは初心者にも使いやすい
- ペット用に販売されている無添加レバーも安心
◆調理のポイント
- 血抜き（牛乳または水に浸す）をすると臭みがやわらぐ
- 茹でる・蒸す・焼くなど、しっかり火を通すこと
- 加熱後に細かく刻んでトッピングに
- フードに混ぜたり、手作りおやつの材料にも◎
◆保存方法
- 生：冷蔵で1〜2日以内に使用、冷凍で2〜3週間保存可
- 加熱後：冷蔵で1〜2日、冷凍で1か月程度保存可（小分け推奨）
- 冷凍保存ではラップで包み、密閉容器に入れると便利
レバーは「少量でしっかり栄養が摂れる」頼れる食材。
上手に取り入れれば、愛犬・愛猫の体づくりや健康維持をサポートしてくれます。
大切なのは「加熱」と「少量」。うまく使って、元気の底上げに役立ててみてくださいね。
コメント