今回の食材はアーモンド。
アーモンドは、バラ科サクラ族の落葉高木。およびそれから採ったナッツのことです。
和名はヘントウ(扁桃)。
面白い話が、喉にある扁桃腺。
これは形がこのアーモンドに似ていることから付いたと言われているそうです。
扁桃腺の形に似ているから”扁桃”と和名が付いたのではなく、
アーモンドありきで体の1部の名前が付いた。。。笑
原産はアジア西南部。現在では南ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアなどで栽培されており、アメリカ合衆国のカリフォルニア州が最大の産地。
日本では小豆島などでも栽培されているようですが、
やはり大半は海外物が主流でしょう。
食品図鑑 『アーモンド』
◆旬
通常は8月中旬から収穫が始まり、船便で運ばれ日本に入荷するのが11月(秋)
◆主な栄養成分
肝機能や粘膜を保護するビタミンB群ビタミンB2(脂肪の代謝を促す)が多く、
B1・B12(葉酸)も含んでいる。
ビタミンE活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、
美肌・老化予防に役立つ。
皮にポリフェノールが含まれており、
ビタミンEとの相乗効果でLDLコレステロールの抗酸化作用が強化される。
オレイン酸動脈硬化・生活習慣病の予防リバウンド防止。
ミネラルのバランスが良い→体調を整える。
不溶性食物繊維が多いので、
腸の働きを活発にして整腸を促す・有害物質を吸収し抑制する。
◆選び方・調理のポイント
一般的にはローストされているものの方がよく見かけます。
しかし最近は、ローストすることでアーモンドの栄養が失われてしまうため、
生アーモンドの方が健康や美容面で多くの効果が得られると言われています。
また一方では、熱処理されていない生アーモンドは有害であり体には良くないとも。。。
そこで、ローストすることによりどれほどの栄養が失われるかが気になります。
なにしろ手に入れやすいのはローストされたものですから。
ロースト=熱処理ですが、上記栄養成分で極端に熱に弱い栄養素はありません。
アーモンドに豊富なビタミンと言えばビタミンB2とEです。
B2は水溶性ビタミン、Eは脂溶性ビタミン。
本来水溶性ビタミンは”水に溶けやすく熱に弱い”という性質があり、
脂溶性ビタミンは”水に溶けにくく熱に強い”という性質があります。
ほら!B2が失われるじゃない!!と仰らないでください。
ビタミンB2は水溶性ビタミンの中でも、
脂溶性ビタミンほどではないですが熱に強い特性があります。
ですからローストしても、重要な栄養素はあまり失われないのです。
一方、生の場合。基本海外からの輸入品であり、
生のまま輸送されていたとすれば長時間かけて日本にやってくるのです。
そうです。保存状態に相当注意を払わなければ傷んでしまう可能性が高いのです。
厳しいチェックを通過して手元に届いたとしても、
今度は自分で厳重な保存や処理をしなければならない。
せっかくの美味しく栄養豊富なものを口に入れるまでの時間と労力を考えると、
日頃から手に入れやすいローストされたものでも十分ではないでしょうか。
◆保存方法
冷凍保存するのが良い。湿気も嫌いです。
大きい袋などに入っている場合は、密閉できる袋に小分けにし冷凍庫へ。
凍ることはなく、カリカリとした美味しい状態で保存可能。