じゃがいもは世界中で親しまれている野菜のひとつで、炭水化物(でんぷん)を主成分としながらも、ビタミンCや食物繊維なども豊富に含んでいます。
犬や猫にとっても消化しやすいエネルギー源となり、食欲の落ちたときのサポート食材にもぴったりです。
ただし、生のままでは「ソラニン」という天然毒が含まれているため、必ず加熱して与えることがポイントです。
食品図鑑 『じゃがいも』
◆旬
春・秋(5月〜6月、10月〜11月)
※通年流通あり
◆主な栄養成分
- 炭水化物(でんぷん)…持続性のあるエネルギー源
- ビタミンC…加熱に強く、免疫力や皮膚の健康をサポート
- ビタミンB6…神経系の健康、たんぱく質の代謝に
- カリウム…塩分バランスの調整、むくみ対策に
- 食物繊維(主に不溶性)…腸の動きを助ける
- ポリフェノール(主に皮に多い)…抗酸化作用
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 消化吸収が良く、胃腸にやさしい炭水化物源
- ごはん代わりにトッピングで使うと食いつきアップに◎
- 水分を多く含むため、自然な水分補給にも
- エネルギー補給食として高齢犬・病中病後のサポートにも役立つ
◆注意点
- 生で与えない(ソラニンは加熱で分解)
- 芽や緑色の皮の部分には有毒成分があるので、しっかり取り除く
- 味付けなしで調理する(バターや塩分はNG)
- 糖質が多いため、与えすぎには注意(肥満傾向の子には少量を)
◆選び方
- 皮にハリがあり、芽が出ていないもの
- 緑色に変色していないもの
- 春なら「新じゃが」もおすすめ(皮が薄く、香りよし)
◆調理のポイント
- 必ず加熱する(茹でる・蒸す・焼くなど)
- 皮は剥いてもOK。皮ごと使う場合はしっかり洗って緑部分と芽を除去
- 潰してマッシュ状にすると食べやすい
- スープの具材や、ごはんへの混ぜ込みにも◎
◆保存方法
- 冷暗所(10℃以下)で保存(常温可/冷蔵NG:低温障害を起こす)
- 切ったものは水にさらしてアク抜きをし、すぐ使うか冷凍保存
- 茹でたものは冷蔵で2〜3日、冷凍で1か月以内に使用
じゃがいもは、優しい甘さとホクホクした食感で、ペットたちの「おいしい記憶」に残る食材。
栄養価だけでなく、食べる楽しさを支える存在として、手作りごはんに上手に取り入れてみましょう。
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