体の酸化を防ぐ色素『リコピン』

栄養図鑑

今回はちょっと聞きなれない(?)『リコピン』についてのQ&Aです。

Q.リコピンとはどのような栄養素ですか?

カロテンの仲間の赤い色素の事です。
 
 
Q.リコピンの働きの中に「抗酸化作用」があると効きましたが、これはどのような作用ですか?

活性酸素を除去する働きのことです。
活性酸素は、
細胞を傷つけ生活習慣病やガンの原因にもなるといわれています。
リコピンはこの抗酸化力が大変優れており、
βカロテンの約2倍といわれています。

Q.リコピンの過剰摂取による危険性はありますか?

特にありません。
また、食品から摂取する場合には、過剰の心配はありません
 
 
Q.リコピンには抗酸化作用以外にも効能がありますか
 
・動脈硬化の予防
・ガンの予防
・目の健康維持
・抗アレルギー作用
などが期待できます。
すべて活性酸素の悪さを防ぐことで病気の予防に繋がっています。
(活性酸素は過度な運動/紫外線/ストレスなどが原因で体内に発生します)
 
たとえば、
●体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐと白内障やアトピー性皮膚炎に効果が。
●血中コレステロール(LDL)の酸化を防げば動脈硬化に効果が。 
といった具合です。
●活性酸素の染色体の攻撃を防げばガン予防ですね。
 
 紫外線の刺激で皮膚に活性酸素が発生し、
 それが皮膚ガンの原因にもなりますが、
 
 皮膚だけにとどまらず
 皮膚を流れる血管中のリンパ球にまで
 ダメージを与えることもありますので、
 夏で丸刈りになったワンちゃんネコちゃんは、
 ちょっと注意が必要です。

 
Q.リコピンはどのような食材に含まれていますか。

トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに含まれています。
 
 ちなみに…
 イチゴやリンゴや紫キャベツなどにはアントシアニン、
 赤ピーマンやトウガラシなどは、カプサイシンという
 赤い色素が含まれています。
 
 
Q.リコピンの吸収や効果に影響を与える要素があれば教えてください。

一年中手に入りやすいトマトで考えると、生より加熱がオススメです。
加熱により、細胞が壊れてリコピンが出やすくなります。
脂溶性ですので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。
また、加工用のトマトは生食用とは品種が異なり、
●カロテンは約2倍
●リコピンは約3倍
含まれていますので、缶詰なども使うのもオススメです。

(文章:准指導士 池田富貴子

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