鶏卵は、私たちの食卓でもおなじみの栄養食材で、ビタミン・ミネラル・たんぱく質がバランスよく含まれています。
特に黄身には脂溶性ビタミンや鉄分が豊富で、成長や健康維持をサポートする「完全食品」とも言われます。
犬や猫にとっても、加熱した卵は消化がよく、体づくりや皮膚・被毛の健康にも役立ちます。
少量ずつ取り入れることで、日々のごはんに栄養の幅を広げてくれる食材です。
食品図鑑 『鶏卵』
◆旬
通年(安定供給される食品)
◆主な栄養成分
- たんぱく質…筋肉・臓器・皮膚などの材料に
- ビタミンA・E・D…皮膚・粘膜の健康や免疫力維持に
- ビタミンB群(B2・B6・B12・葉酸など)…代謝や神経の健康に
- 鉄・亜鉛・セレン…赤血球の生成や抗酸化、免疫に関与
- コリン…脳と神経の働きをサポート
- ルテイン・ゼアキサンチン…目の健康維持に(黄身に多く含まれる)
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 良質なたんぱく質で筋肉や代謝をサポート
- 皮膚や被毛の健康に(ビタミンA・E・B群)
- 脳や目の健康を助ける成分が豊富(シニアにも◎)
- 消化の良いエネルギー源として成長期や回復期にも
◆注意点
- 必ず加熱してから与える(生卵はNG)
- アレルギーのある子には注意(特に白身)
- 白身のみを大量に与えると、ビオチン欠乏の原因になる可能性
- 味付けされた卵料理(卵焼き・だし巻き・マヨネーズなど)はNG
◆選び方
- 殻にヒビがない新鮮なものを選ぶ
- 抗生物質・添加物などが気になる場合は「平飼い卵」や「有精卵」も選択肢に
- 賞味期限内でも、ペットには早めの使用をおすすめ
◆調理のポイント
- 半熟〜固ゆで、蒸す・焼くなど加熱方法は多様で使いやすい
- 細かく刻んでごはんに混ぜると香りで食欲アップ
- 白身・黄身を分ける必要はなし(加熱していれば問題なし)
- 余ったら刻んで冷凍保存も可能(短期間で使い切る)
◆保存方法
- 生卵:冷蔵庫(10℃以下)で保存。賞味期限を守る
- 加熱後:冷蔵で1〜2日、冷凍なら1〜2週間以内に
- 冷凍時は刻む・ペースト状にして保存がおすすめ
鶏卵は、身近で使いやすいだけでなく、栄養価も抜群な万能食材。
特に食が細い子や、成長期・高齢期の栄養強化にもぴったりです。
ぜひ、愛犬・愛猫の食事にも「たまごのチカラ」を取り入れてみてくださいね。
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