玄米は、精白されていない「ぬか」や「胚芽」が残った状態のお米で、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む“まるごと栄養食”。
白米に比べて栄養価が高く、特にビタミンB群やマグネシウム、食物繊維がしっかり摂れることが特徴です。
腸内環境を整えたいときや、代謝をサポートしたいときに役立つ主食として、犬や猫のごはんにも取り入れられます。
ただし、消化に負担がかかりやすいため、やわらかく炊いて少量からがポイントです。
食品図鑑 『玄米(げんまい)』
◆旬
お米の収穫時期は秋(9〜10月頃)
※通年保存・使用可能
◆主な栄養成分
- 食物繊維…腸内環境を整え、便通をサポート
- ビタミンB群(B1・B6・葉酸など)…代謝・神経・皮膚の健康に
- マグネシウム・鉄・亜鉛…骨・筋肉・免疫サポート
- γ-オリザノール…抗酸化作用、ストレス緩和・自律神経サポートに
- タンパク質…体づくりに必要な栄養素
- フィチン酸…抗酸化・デトックス作用に注目されている成分
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 腸内環境を整えるサポートに(食物繊維が豊富)
- 代謝アップ&皮膚・神経の健康を維持(ビタミンB群)
- 疲れがちな子のミネラル補給に◎(マグネシウム・鉄)
- ストレスが多い子にも(γ-オリザノールによる自律神経サポート)
◆注意点
- 白米より消化に時間がかかるため、やわらかく炊くのが鉄則
- 胃腸が敏感な子、シニア犬猫には少量からスタート
- しっかり咀嚼できるよう細かく刻む、またはおかゆ状にするのが◎
- 玄米の表面に残る残留農薬が気になる場合は無農薬・有機栽培を選択
◆選び方
- 無農薬・有機玄米が安心
- 表面にツヤがあり、割れていないものを選ぶと炊きやすい
- 圧力鍋や炊飯器の玄米モードで炊くのが便利
◆調理のポイント
- 6〜8時間程度、水に浸けてから炊飯(吸水が大切)
- 炊飯器の玄米モードや圧力鍋でしっかり加熱
- 犬猫用には、やわらかく炊いた後、細かく刻む・つぶす・おかゆ状にすると◎
- 冷凍保存OK。炊いて小分け冷凍しておくと便利
◆保存方法
- 乾燥玄米:密閉容器で冷暗所(または冷蔵庫)保存、2〜3か月以内に使用
- 炊飯後:冷蔵で2〜3日以内、冷凍で1か月程度が目安
玄米は、「自然の栄養をまるごと取り入れる」ことができる主食のひとつ。
体の内側から元気を整えたいときや、健康維持を意識した食事にぴったりです。
愛犬・愛猫のごはんにも、少量ずつの玄米ごはんをプラスして、ゆっくりと栄養バランスを整えてみてくださいね。
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