明日葉（あしたば）は、房総半島や伊豆諸島などに自生する多年草で、名のとおり「今日摘んでも明日にはまた芽が出る」といわれるほどの強い生命力が特徴です。
ビタミン、ミネラル、食物繊維に加え、「カルコン」というポリフェノールの一種も含まれています。
独特の苦味があるため、ペットには少量ずつの使用が推奨されますが、体の中から元気を支えてくれる頼れる野菜です。
食品図鑑 『明日葉（あしたば）』
◆旬
3〜5月（春に出回るが、地域によっては通年栽培もあり）
◆主な栄養成分
• β-カロテン…皮膚・粘膜・視力の健康維持に
• ビタミンB群・C・E…代謝・抗酸化・免疫サポート
• カルシウム・カリウム・鉄…骨・筋肉・血液の健康に
• 食物繊維…腸内環境を整える
• カルコン…抗酸化・抗炎症作用が期待される植物成分
◆ペットにとっての栄養的メリット
• ビタミン類で体のめぐりや代謝をサポート
• カルコンによる抗酸化サポート（※研究段階）
• 腸内環境をととのえ、便通をサポート
• 春の季節変わりにぴったりの解毒野菜として少量を活用
◆注意点
• 必ず加熱してから与える（生は不可）
• 苦味が強いため、ごく少量からスタート
• アレルギーや過敏な子には控える
• 「カルコン」は体質によって合わない場合があるため注意
• 人用の青汁や加工品は塩分や添加物があるためNG
◆選び方
• 葉が青々としてみずみずしいもの
• 茎が太すぎず、全体にハリがあるもの
• 無農薬・無添加の明日葉を選ぶとより安心
◆調理のポイント
• たっぷりの湯でさっと茹でてアク抜き（30〜60秒程度）
• 冷水にとって冷やし、水気をしっかりしぼる
• 刻んでごはんや他の野菜と混ぜて使う
• 苦味が気になるときは、いも類や魚と合わせると◎
◆保存方法
• 生：湿らせたキッチンペーパーに包み、ポリ袋で冷蔵保存（2〜3日以内）
• 加熱後：冷蔵で1〜2日、冷凍で1か月以内
明日葉は、野草のような力強さを持つ栄養野菜。
少しの苦味の中に、季節の変わり目を支える成分が詰まっています。
ペットのごはんには、無理のない量で、自然のチカラをほんの少し取り入れてみてください。
コメント