昆布は、日本の食卓に古くから親しまれてきた海藻で、うま味成分「グルタミン酸」を豊富に含む、天然のだし素材です。
とくにカリウムやカルシウム、ヨウ素(ヨード)など、海由来のミネラルがたっぷり含まれ、体のめぐりや代謝をサポート。
食物繊維も豊富で、腸内環境の改善にも一役買ってくれます。
風味がよく、出汁がらも細かく刻めばペットの手作りごはんにも活用できます。
食品図鑑 『昆布(こんぶ)』
◆旬
採取時期は春〜夏(5月〜8月頃)
※乾燥昆布として通年流通しています。
◆主な栄養成分
- グルタミン酸(うま味成分)…食欲増進、消化液の分泌を促進
- カリウム…余分なナトリウムを排出し、血圧バランスを整える
- カルシウム・マグネシウム…骨や歯の健康を支える
- ヨウ素(ヨード)…代謝を促進し、甲状腺ホルモンの材料に
- アルギン酸・フコイダン(食物繊維)…整腸作用、免疫サポート
- 鉄分…貧血予防に
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 腸内環境の改善(食物繊維が腸の動きを助ける)
- ミネラル補給に◎(カルシウム・鉄・マグネシウム)
- 代謝・ホルモンバランスのサポート(微量のヨウ素が活躍)
- だしの香りで食欲アップ(グルタミン酸で嗜好性◎)
◆注意点
- 使いすぎ注意!ヨウ素の過剰摂取は甲状腺に影響を与える可能性あり
- 出汁に使った後の昆布も、刻んで少量ずつなら利用可
- 海藻にアレルギーがある子は慎重に
- 必ず柔らかく戻して細かく刻むこと(消化を助ける)
◆選び方
- 無添加・無塩の乾燥昆布が安心(真昆布・日高昆布など)
- 出汁用の厚みある昆布が風味も豊かで◎
- 粉末タイプや刻み昆布は使いやすいが、原材料を要確認
◆調理のポイント
- 水で戻すか煮出して、柔らかくしてから使用
- 出汁をとった後の昆布は、細かく刻んでごはんに混ぜてOK
- 細切り・みじん切りにして、ほかの食材に混ぜ込むと食べやすい
- 冷凍保存も可能。刻んだ状態で小分け保存すると便利
◆保存方法
- 乾燥昆布:湿気を避けて冷暗所で保存(1年程度)
- 戻した後:冷蔵で2〜3日、冷凍で1か月以内に消費
- 出汁がらも刻んで冷凍すれば無駄なく使える
昆布は、海のうま味と栄養をぎゅっと詰め込んだ、頼れる健康食材。
少量でもしっかりと風味が立ち、いつものごはんに深みと栄養をプラスしてくれます。
ぜひ日々の手作りごはんに、「ちょい足し」昆布を取り入れてみてくださいね。
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