里芋は、縄文時代から食べられていたとされる、日本で最も歴史のある野菜のひとつです。
特徴的なのは、その「ぬめり」。このぬめり成分には、胃腸の粘膜を守り、消化吸収を助ける働きがあると言われています。
炭水化物を含みながらもカロリーは低めで、やわらかく煮ることでペットも食べやすい食材です。
食品図鑑 『里芋(さといも)』
◆旬
秋〜冬(9月〜12月)
◆主な栄養成分
- 炭水化物(でんぷん)…エネルギー源
- 食物繊維(ガラクタン)…腸内環境の改善に
- 粘液質(ムシレージ)…胃粘膜の保護、たんぱく質の吸収をサポート
- カリウム…体内の余分な塩分を排出し、むくみ予防に
- ビタミンB1・B6…神経系の健康維持、疲労回復に
- ビタミンC…免疫維持、皮膚の健康サポート
- サポニン…抗酸化作用、コレステロールの調整に
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 胃腸の粘膜を守り、消化吸収をサポート(ムシレージ)
- 腸内環境の改善(食物繊維で便通も◎)
- 体にやさしい炭水化物でエネルギー補給に
- アレルギーになりにくく、初めての手作り食にも使いやすい
◆注意点
- 必ず加熱してから与える(生は消化に悪く、刺激がある)
- ぬめりが気になる場合は、よく洗ってから加熱を
- アクがあるため、一度ゆでこぼすと安心
- 皮や芽には刺激成分があるため、しっかり除くこと
◆選び方
- 泥つきのものは乾燥しにくく、風味が保たれやすい
- 表面にハリがあり、傷みやカビのないものを選ぶ
- 皮むき加工品は、購入後すぐに調理を
◆調理のポイント
- 皮をむいてやわらかく煮る(茹でる・蒸す)
- すりつぶしてマッシュ状にすると、消化しやすくなる
- 冷めると粘りが強くなるので、ごはんに混ぜるときは温かいうちに
- アレンジ例:無塩きなこや青のりをまぶせば、おやつ風にも◎
◆保存方法
- 生の里芋:新聞紙に包み、冷暗所で保存(冷蔵庫は避ける)
- 皮をむいたもの:冷蔵で2〜3日以内
- 加熱後:マッシュ状にして冷凍保存(1か月以内を目安に)
- 冷凍時は空気をしっかり抜いて保存袋へ
やさしい甘みとぬめりに包まれた、胃腸にやさしい里芋。
愛犬・愛猫のごはんにも、ぜひ一度取り入れてみてくださいね♪
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