「お酢!?」と驚かれることが多いですが、ちょっとした工夫で意外と気にせず食べてくれたりします。
果物を使ったレシピというと「スイーツ」を思い浮かべることが多いと思いますが、柿は様々な「おかず」になる果物です。
秋が旬の「柿」、飼い主さんとワンちゃんのお揃いご飯として、活用してみてくださいね。
レシピ紹介
【なます】材料
- (体重10キロの子に1日2回与えた場合の1食分の分量)
- 甘柿 1/4切れ
- 大根 50g
- 醸造酢 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
- 出汁 大さじ1
手順
- なます用の甘柿と大根を千切りにして耐熱容器に入れ、出汁と酢・砂糖を混ぜ合わせたものを加えてよくなじませてから500wのレンジで20〜30秒加熱し粗熱を取ります。
【豚肉のソテー】材料
- 豚もも薄切り肉 80g
- 甘柿 1/4切れ
- 赤ピーマン 1/2個
- 舞茸 10g
- 大根菜 1束
- 干しエビ 少々
- ごま油 少々
手順
- 炒め用の甘柿・ピーマンを細切りに、舞茸・大根菜をみじん切りに、豚もも薄切り肉を食べやすいサイズに切ります。
- フライパンにごま油を入れて火にかけ、豚肉とピーマン・舞茸を入れて蓋をして加熱します。
- 豚肉に火が通ったら干しエビを手で砕いて加え、甘柿と大根菜も加えて軽く炒めながら混ぜ合わせたら火を止めます。
提供:上級指導士 小林 裕子
おすすめPOINT
ツンとするのは酢酸部分ですが、温めて早く気化させることで鼻への刺激が柔らかくなります。
お酢そのものは発酵食品でクエン酸やアミノ酸といった有益な栄養成分を含むお薦め食材の1つ、その中でも3ヶ月ほど自然発酵させる製法「静置発酵」で製造されたものの方が酢酸割合は低くなり栄養価も高まります。またお酢は防腐効果により保存を高めるため「なます」を多めに作って冷蔵し、少しずつ与えるのも良いでしょう。
柿は「赤くなれば医者が青くなる」と言われたほど栄養価が高く、カリウムの他、βカロテン・ビタミンC、リコピンといったカロテノイドを多く含む優れた食材です。良質なたんぱく質を含む豚肉と合わせることで免疫力強化にも役立ちます。こうした栄養素を脂溶性のものは炒め物から、水溶性のものはなますからと、より摂取しやすい調理法を利用することが可能です。なお、渋柿は過熱により渋みが戻ってくる場合がありますので、甘い柿の利用をお薦めします。
大根も冬の食材ですが、根にあたる白い部分は胃腸の働きを整える消化酵素を含み、菜の部分は緑黄色野菜として栄養価が高い食材となりますので、ぜひ全部を有効に活用してみてください。
様々な種類があるきのこの中でも、味や香りのよい舞茸は、きのこの一級品とされています。
ビタミンB群や活性酵素の働きを抑制すうビタミンB2、水溶性ビタミンのナイアイシンが豊富なので、皮膚病の子にもおすすめです。