夏本番前にやってくる「梅雨」高温多湿なこの時期が苦手なワンちゃんは意外と多いようです。食欲低下し夏バテをしてしまう前に、美味しく水分補給をしてあげましょう。
今回はパスタとしていますが、炊いたご飯と合わせての「リゾット」アレンジや、スープ部分だけを利用して水分摂取を促すこともお薦めです。
レシピ紹介
材料
- (体重10キロの子に1日2回与えた場合の1食分の分量)
- サラダパスタ(乾物) 20g
- 食塩不使用ツナ缶 50g
- ズッキーニ 1/4本
- トマト(Mサイズ) 1/2個
- ピーマン 1/2個
- オクラ 1本
- 舞茸 5g
- 干しエビ 少々
- カツオ昆布出し 200ml
- 15g1片
- アマニ油 少々
手順
- ズッキーニ・ピーマンは小さめに、オクラは細く輪切りに、舞茸はみじん切りにします。トマトは切り目を入れて熱湯にくぐらせ、皮を湯むきして細かく切ります。パスタは下茹でします。
- 鍋に出し汁を入れ、①の野菜と干しエビを加えて加熱します。
- 沸騰したらツナを加え弱火にし、水で溶いた葛粉を加えて混ぜ、とろみがついたら火を止めます。
- ③の粗熱を取り20分程冷蔵庫で冷やします。下茹でしたパスタを食べる直前にアマニオイルでほぐし、冷やしたスープをかけて完成です。
提供:上級指導士 こばやし 裕子
おすすめPOINT
ズッキーニはカボチャの仲間ですがβ-カロテン以外のビタミン・ミネラルは少なめです。ただし90%以上が水分で構成されているため夏場の水分摂取に向いています。
夏野菜であるトマト・ピーマン・オクラはβ-カロテンだけでなく、コラーゲン生成を促すビタミンCや余分な塩分排泄を助けるカリウムを多く含みます。
その中でもトマトに含まれるリコピンは強い抗酸化作用があり、動脈硬化予防も期待できる食材です。またオクラは切ってスープに入れることにより水溶性食物繊維が流れ出し、拡散阻害作用、吸水・膨潤作用、吸着作用などが期待されます。
舞茸にはビタミンDが多く含まれ、干しエビと一緒に摂ることでカルシウムの吸収を促進させます。
ツナ(マグロ)にはDHAが多く含まれ、カリウム と一緒に摂ることで血圧の急上昇を抑えるほか、食物繊維と摂ることでコレステロール低下に役立ちます。
必須脂肪酸がバランスよく摂れるとされるアマニ油ですが、熱に弱く酸化も早いため、熱を取り食べる直前に利用するようにしましょう。
水分不足な時にミネラル補給としても使えるカツオ昆布出しは夏場に活用したいスープの1つです。
生薬の葛根として有名な葛ですが整腸作用が期待されることから、出しと合わせた葛湯での活用もお薦めです。