とうもろこしは、夏を代表するイネ科の穀物で、甘くて香ばしい風味が魅力です。
野菜として扱われることも多いですが、分類上は「穀類」に含まれます。主に実の部分を食用とし、黄色・白・バイカラーなど品種もさまざまです。
炭水化物が豊富で、自然な甘みがあるため、ペットたちにも人気のある食材です。
また、ヒゲや芯も工夫すれば利用できる優れた「まるごと食材」でもあります。
食品図鑑 『とうもろこし』
◆旬
夏(6月~9月)
朝採れが特に甘くて美味しいとされます。
◆主な栄養成分
- 炭水化物・・・エネルギー源。活動量の多い子に◎
- 食物繊維(不溶性)・・・腸の動きを助け、便通の改善に
- ビタミンB1・・・糖質の代謝を助け、疲労回復に
- 葉酸・・・細胞の生成、妊娠中の母犬・母猫に
- カリウム・・・体内の余分な塩分を排出し、むくみ予防に
- リノール酸(脂質)・・・皮膚や被毛の健康維持に必要な必須脂肪酸
- グルタミン酸・・・旨み成分。腸粘膜の栄養にも
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 甘みと香りで食いつきUP:食欲が落ちている時や、いつものごはんのトッピングにおすすめ
- エネルギー補給に最適:動きの多い犬や、夏バテ気味の子にも
- 皮膚や毛づやをサポート:リノール酸やビタミンB群が被毛の健康維持に役立ちます
- 腸内環境を整える:食物繊維で便通改善に貢献。下痢のときは控えめに
- アレルギーが少ない:穀物アレルギーの中では比較的リスクが低い食材です
◆注意点
- 実は柔らかく、よく噛めばそのままでも可。ただし、小型犬や猫には潰して与える方が安心です
- 芯は与えないこと!…消化されず腸閉塞の原因になるため、誤飲に注意
- 缶詰や冷凍は添加物・塩分に注意:無塩・無添加のものを選びましょう
◆選び方
- ひげが茶色く乾いていて、粒がぎっしり詰まっているもの
- 実が大きくふっくらしているもの
- 皮が緑色でみずみずしいものは新鮮です
- できれば朝採れ・産地直送のものを
◆調理のポイント
- 加熱調理が基本:茹でる・蒸す・焼くなどで甘みが引き立ちます
- 芯からも出汁がとれる:芯はスープの出汁用に活用可(与えずに取り出す)
- 粒をそいでから使用:そのままでもOKですが、細かくカットや潰すと消化しやすくなります
- 甘みが強いため、与えすぎ注意:トッピング程度が◎(全体の5~10%を目安に)
◆保存方法
- 皮付きのまま冷蔵保存:乾燥しないようラップで包むか保存袋に
- 加熱後は実をそいで冷凍保存:小分けにして保存すると便利
- 芯はスープ用に冷凍もOK(与えないで!)
☆冷凍した実は1か月以内に使い切りましょう
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