その他

注意を換起することと、
不安をあおることは違う

情報を発信する側は、
かなり勉強する必要があると思います。

先日、とある専門学校の学生が私のセミナーを受講してくださいました。
その後、こんな質問をいただきました。

「目からウロコが落ちる内容で非常に有意義でした。

日頃の疑問が解決できて、本当に良かったです。
でも、学校で学んでいることと全く違うことで、
正直なところ混乱しています。 どちらが正しいのでしょうか?」

うちは、「結果につながる非常識な情報」
「も」お伝えしているため、時々この様なご質問をいただきます。

結論としては、どちらも理があります。

科学の大前提として
「条件が変われば結果は変わる」というものがあります。

また、動物の場合は「環境に適応する」という特性もあり、
こういう背景から、各家庭で様々な経験をされると思いますし、
その結果、様々な情報が飛び交うことになります。

犬全体、猫全体に言えることと、
個々で異なることがあり、食事に関しても、
事実は何かというと、
「全体はこういう傾向にあって、あとは個々で調整」
という考え方しかないということです。

これはペット業界に限ったことではありませんが、
残念ながら情報全体の一部分だけを切り出して、
誇張、断定、押しつけ、不安をあおる情報が少なくないようです。

本当は「なぜそうなるのか?そうなる条件は何か?」
が極めて重要なのですが、
その「なぜ?」無しにインパクトのある部分だけが
ブログとかに載っているため、
不安な人が増えてくるんだと思います。

これからは、情報を読む側は、
鵜呑みにするのではなく、検証することが必要だと思います。

もっとも、「●●を食べたら症状が悪化した!」という現象が、
実は「●●を食べたら(代謝が上がって、
身体が排泄モードに入ったため、
今までため込んだものを排泄しはじめ、

そのサインとして)症状が悪化した」
という、喜ばしいことだったということが
珍しくないことも覚えておいてください。

ちなみにその学生は非常に熱心でしたので、
いろいろな疑問を解決して帰っていただきました。

特に「●●は食べさせてはいけない」なんていう情報は、要注意です!

●●を食べたら具合が悪くなったのは、
●●が原因かもしれませんが、
●●の表面に付いた★★が原因だった…なんていうことは珍しくないのです。

注意を喚起することと、不安をあおることは違うのです。

情報を発信する側は、
かなり勉強する必要があると思います。
自戒編でした。

不安を解消するためにもAPNA一般会員で学んで楽しいペットライフをおくりましょう!

 

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