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理解しているのに伝えられない

電話相談などで全国の飼い主さんとお話する機会をいただいておりますが、

「かかりつけの動物病院で手作り食を全否定された…」

というご相談がります。

個別にお話を伺っていると、

「いろいろ勉強してきたけれど、
獣医さんの問いかけに答えられず、
論破され、フードを買わされた…。悔しい…。」

などが当院来院動機のひとつです。

個人的にフードでも手作り食でも、
どちらでもいいと思うのですが、いつもお話しさせていただくのが、

「かかりつけの先生とケンカするのは得策ではない」

でも、

「対話ができる動物病院を探しましょう」

というものです。

隠れて手作り食をすることもできますが、
「解決思考」の獣医師ならば、
「手作り食のデメリットをどう補ったら克服できるか?」
と考えてくださるはずです。

そのためには一方的な指示・命令を発する獣医師では無く、
対話ができる獣医師が必要です。

もちろん、
飼い主さんの勘違いがペットに悪影響を及ぼすと考えたら、
獣医師は「指示・命令」しなければなりませんが、
それでも「相手が受け入れられる伝え方」で提案してくださるはずです。

 

獣医師は必ずしもフードを売りたくて提案しているわけではありません。

「それがいい!」

と信じて、提案してくださっているのです。

しかしあなたは獣医師が知らない・気付いていない視点を知っているので、
手作り食をしたいと考えていることと思います。

どんな分野でもそうですが、
視点が違っている二人がそれぞれの視点から動かなかったら、
いつまでも平行線です。

解決法のひとつは、
「双方が」「相手の視点を尊重する姿勢」を持つことです。

ですから、「対話」が必要なんですね。

それができない場合は、
どちらかが折れるしかありません。

でも、それって、なんかしっくり来ませんよね?

そうならないためにも、
「対話ができる獣医師」を選んでおく必要があるのですが、

対話をするにも、
「自分のやりたいことを適切に主張できる様に準備しておく」
ことが大事です。

準備をするという事は、
学ぶことになりますが、
ただ知識を詰め込むだけでは準備としては足りません。

落ち葉を沢山集めても木にはならないように、
知識の詰め合わせではなく、
それを適切に繋げて理解する必要があります。

それを知識がほとんど無いところから、
組み立てられるようになるのは難しいんですね。

どういう知識を
どういう順番で
どういう表現を使って
どう伝えたらいいのか…

これは、「知っているだけでは出来ない」ことです。

「そうでしょうか?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
僕は大学院博士課程で、
このことをイヤというほど思い知らされました。

「『理解しているのに伝えられない』と思っているなら、
それはお前の思い上がりだ!

『伝えられないのは理解できていないからだ!』」

こんなことを何度も言われて、
悔しくて涙を流したことがあるくらいです。

ですから、飼い主さんがインターネットで調べても
「いろいろ情報があって、何を信じたらいいのかわからない」
「自分なりに調べてみたけれど自信が持てない」
「悩んでいる友達に伝えたいけれど、どう伝えたらいいのかわからない」
「自信を持って手作り食をしていたのに、批判されて、それに反論できなかった…」
などの結果になるのは、よくわかります。

「良いと思って取り組んだこと」が批判されたり、
自信がなくなるのは、なんか気持ちがスッキリしませんよね。

僕もそうでした(笑)。

そのためには、
広範囲を、適切に調べて、組み上げることが大事ですが、
それを一般の飼い主さんや、
忙しい方が取り組むのは大変です(自分でやっていてわかります)。

そんな方々が、
自力で原著論文や学会発表された知識を英文から調べなくても、
須崎が調べ、
診療の現場で確認した知識・経験を有効活用できるように学んでいただけるよう設計したのが、
ペット食育協会の入門講座であり、2級であり、1級講座です。

そして、それを適切に伝えられる様になるための講座が、
准指導士養成講座、指導士養成講座、上級指導士養成講座です。

もしあなたが悩んでいるのならば、是非、
●その悩んでいる時間を楽しい時間にするために
●これから長い期間悩み続けたりしないように
●いざという時に自分の方針を適切に伝えられる様になるために

ペット食育協会の各種講座をご活用下さい。

あなたの
「調べてもわかんない…」
「調べれば調べるほどわからなくなってきた…」
がきっと解消されるでしょう。

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