人参は、オレンジ色が鮮やかな根菜で、1年を通して安定して手に入る万能野菜です。
特に豊富なのが、β-カロテン。体内でビタミンAに変換され、目の健康維持や皮膚・粘膜を丈夫に保つ働きがあります。
また、抗酸化作用や免疫力アップも期待できるうえ、クセが少なく甘みがあり、犬や猫にも与えやすい食材です。
食品図鑑 『人参(にんじん)』
◆旬
秋〜冬(10月〜12月頃)
※一年中出回っており、通年利用できます。
◆主な栄養成分
- β-カロテン(プロビタミンA)…皮膚や粘膜、視力の健康を守る
- ビタミンC・E…抗酸化作用で細胞を守る
- 食物繊維(ペクチン)…腸内環境を整える
- カリウム…ナトリウム排出を助け、むくみ予防に
- 鉄・マグネシウム…血の健康や代謝サポートに
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 目・皮膚・被毛の健康維持に(β-カロテンが豊富)
- 抗酸化ケアに(ビタミンC・Eの補給)
- 腸内環境の改善(やさしい食物繊維)
- 加熱することで甘みが増し、食いつきアップにも◎
◆注意点
- 生でも加熱してもOKだが、加熱した方が消化しやすい
- 丸飲みしやすいため、みじん切り・すりおろし・ペースト状で与えると安心
- 農薬が気になる場合は皮をむく、または無農薬を選ぶ
- カロテンの脂溶性を活かすなら、少量の油と一緒に摂るのも◎
◆選び方
- 色が濃く、ハリとツヤがあるもの
- 葉付きの場合は葉がみずみずしいものを選ぶと新鮮
- 真っ直ぐでひげ根が少ないものが甘みも◎
◆調理のポイント
- 蒸す・茹でる・煮る・すりおろすなど、用途に応じて使いやすい
- 茹でてからペーストにすると、ごはんへのなじみもよく◎
- 冷凍保存もOK。加熱後に小分けしておくと便利
- 甘みを生かしてスープ・煮込み・おやつにも応用できる
◆保存方法
- 生のまま冷蔵:新聞紙で包んで野菜室で保存(1〜2週間)
- 加熱後:冷蔵で2〜3日、冷凍で1か月以内に消費
- 余った葉は炒め物やふりかけにも活用可能(ただし味付けNGで)
人参は、目や皮膚の健康、免疫サポートに役立つ栄養素がたっぷり詰まった頼れる根菜。
甘みとやさしさがあり、犬や猫にも親しまれやすいのが魅力です。
ぜひ日々のごはんに、色と栄養をプラスする「にんじんのひとさじ」を取り入れてみてくださいね。
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