すいません、結局仕事が遅くなり、日をまたいでしまいました…。
昨日の続きです。
■論文はどうなっているのか?
今回の元ネタとなった以下の論文
Acute hepatic failure and coagulopathy associated with xylitol ingestion in eight dogsEric K. Dunayer, MS, VMD; Sharon M. Gwaltney-Brant, DVM, PhD, DABVT
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には、犬の体重1kg当たり1.4〜2.0gのキシリトールを摂取して肝障害になり死亡した例が紹介されております。
他にも、犬の体重1kg当たり4〜16gのキシリトールを摂取した犬のケース7例が紹介されております。そのうちの1例が死亡、3例が安楽死、3例が回復したそうです。
また、筆者らは、犬の体重1kg当たり0.15g(=150mg)のキシリトール摂取で低血糖になった例を経験しているそうです。
そして最後に筆者らは、「犬の体重1kg当たり0.10g(=100mg)のキシリトール摂取があった場合(つまり、体重10キロの犬が1グラムのキシリトールを消費した場合)何らかの処置をするべきなのでは?」という表現をしております。
もちろん、精製したキシリトール150mgと、野菜や果物に含まれているキシリトール合計150mgとでは、同じ作用があるとは限りません。
これはとても重要なことですので、しっかりおさえておいてください。
というのは、野菜や果物には、キシリトールの効果を高める成分や逆に抑制する成分が含まれているかもしれず(私たちが知っている成分もあれば、未知の成分もあるでしょう)、必ずしも同等とは言い切れないのです。
ただ、そんなことをいいはじめたら、比較もできないので、単純に、
「どれだけの野菜や果物を食べたら、今回の論文で危険だ!と言っている量になるのか?」
を計算してみました。
(繰り返しますが、この量を食べたからといって、キシリトールの肝機能に対する悪影響を「必ず」受けるということを意味するのではありません。単純に計算したらこうなったということです。)
と書いたところで、ごめんなさい。眠くなってきて、頭が働かなくなってきたので、この続きはまた明日にさせてください。
ごめんなさい。