黒豆は、大豆の一種で、皮が黒く色づいた豆です。
おせち料理で「まめ(=元気に)」に過ごすという願いを込めて使われることもあり、古くから滋養強壮に役立つ食材とされてきました。
この黒い皮の部分には、「アントシアニン」という抗酸化物質が豊富に含まれており、老化予防や血流改善に効果が期待されています。
味にクセがなく、犬や猫にも使いやすい穏やかな食材のひとつです。
食品図鑑 『黒豆(くろまめ)』
◆旬
秋〜冬(10月〜1月)
※乾燥黒豆は通年使えます。
◆主な栄養成分
- たんぱく質…体を作る基本の栄養素
- 脂質(リノール酸・オレイン酸など)…細胞膜の構成、ホルモンの材料に
- 炭水化物(でんぷん)…穏やかなエネルギー源
- ビタミンB群(B1・B2・B6など)…代謝と神経の健康をサポート
- ビタミンE…抗酸化作用で若々しさをキープ
- 鉄・カルシウム・マグネシウム…血や骨の健康に
- アントシアニン(ポリフェノール)…視力・血流・抗酸化サポート
- イソフラボン…ホルモンバランスのサポート(特に避妊・去勢後に◎)
- サポニン…脂質代謝・免疫強化・老化予防に
◆ペットにとっての栄養的メリット
- 毛ヅヤ・皮膚の健康維持に役立つ脂質&アントシアニン
- 老化予防・抗酸化ケアに:ポリフェノール&ビタミンE
- 避妊・去勢後の体調サポート(イソフラボンでホルモンバランスを支える)
- 穏やかなエネルギー補給源:高齢犬や活動量が少ない子にも
◆注意点
- 必ず加熱して使用する(生はNG)
- 甘く味付けされた「おせちの黒豆」はNG!砂糖・醤油は避ける
- 皮が硬い場合はつぶすか裏ごしすると◎
- 食物繊維が多いため、初めての子は少量からスタート
◆選び方
- 皮にツヤがあり、しっかり丸みがあるもの
- 国産・無農薬の乾燥豆が安心
- 甘煮ではない「素煮」や「水煮」タイプを選ぶ場合も、無添加のものを
◆調理のポイント
- 一晩水に浸してから、やわらかくなるまで煮る(30分〜1時間程度)
- 圧力鍋を使うと短時間でホクホクに
- ペーストにしてごはんに混ぜる、スープに加えるなどのアレンジも◎
- 冷凍保存可能。小分けしておくと便利!
◆保存方法
- 乾燥黒豆:冷暗所で保存(半年〜1年)
- 加熱後は冷蔵で2〜3日、冷凍で1か月以内に消費
- 冷凍は、小分けにしてラップ+ジッパー袋が便利
黒豆は、見た目の黒さからは想像できないほど、やさしく、身体に寄り添う豆。
毎日少しずつ、愛犬・愛猫のごはんにも取り入れて、内側からの健康づくりに役立ててみてください。
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