残暑を元気に乗り切るために、冬瓜で適度に涼を楽しむレシピです。
翡翠色が見た目にも涼しく、食欲の落ちやすい夏にさっぱりした味の冬瓜はおすすめです。
冬瓜は体を冷やしてくれますが、シニアやパピーの体温調節のために生姜も使用しました。
後から味を調えれば、ご家族様も一緒に楽しめます。
レシピ紹介
材料
- (体重10キロの子に1日2回与えた場合の1食分の分量)
- 鶏手羽もと 3~4個
- 冬瓜 50g
- 長芋 4本
- そば米 2個
- 刻みにんにく 1片
- 刻み生姜 1片
- 松の実 1片
- 水 1片
- 葛粉 1片
- クコの実 1片
- 水 1片
手順
- 葛粉とクコの実は大さじ1の水で溶いておく。
- 冬瓜と山芋はピーラーで皮を剥き、ワタと種を取り、食べやすい大きさに切る。
- 鍋に①以外の材料を全て入れ、被るくらいの水を入れ一煮立ちさせ灰汁をすくい蓋をして軟らかくなるまで煮込む。
- ③に①を加えてとろみをつけたら出来上がり。
提供:指導士 神山 惠子
おすすめPOINT
冬瓜は95%以上が水分で低カロリー、カリウム、ビタミンC、食物繊維、サポニン、葉酸、が含まれており、カリウムは塩分の排泄や血圧の低下、血圧の調整、脳卒中予防、骨密度の増加に期待できます。
ビタミンCには、白血球を助け、免疫力を上げ、ウイルスを防ぎ、ストレス緩和、発ガン物質の抑制にも働きます。
食物繊維も含まれており腸内環境の改善、便秘予防に役立ちます。
サポニンは糖の吸収を抑えて脂肪の蓄積を防ぎ、肥満を予防、余分な中性脂肪を分解し排出、コレステロール値を下げ動脈硬化を予防し、血行を促進、冷え性や肩こりの予防にも期待できます。
しかも、空腹感を感じにくくなる作用もあるようですので減量にもおすすめです。
葉酸は、胎児の体を作る際に特に必要なビタミンで、ビタミンB12と協力しながら赤血球を作り、動脈硬化、貧血予防や活性酸素の増加も抑える働きがあります。
薬膳では体の熱をとるともいわれており、夏のお役立ち食材の一つといえるでしょう。
そば米は、そばの実を塩水でゆでて乾燥させ殻を取り除いたもで、胚芽を残すことで栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、食物繊維、鉄、コリン、ルチン、酵素などを含み、ルチンには、毛細血管を強くし、脳卒中などの出血に関わる疾患や血糖値や血中コレステロール値を下げ、高血圧予防が期待できます。
また、白米だけでは補えないリジン、アルギニンの含有量も多いのが特徴です。
潰瘍やがん、慢性疾患に効果があるといわれています。
山芋には、消化促進、肝機能・腎機能を強化し、滋養強壮、糖尿病予防、高血圧、脂肪肝、動脈硬化にも効果が期待できます。
水溶性のコリンは細胞膜を作るレシチンを助ける作用もありコレステロールの蓄積を防ぐほか
記憶力の効果も期待でき、アルツハイマー病、若年性痴呆にも期待できる優れた食材です。
鶏肉は体を温め、体力の低下、食欲不振、冷えに効果があるといわれております。
松の実は、咳、便秘、皮膚の乾燥、関節痛にも有効です。
生姜は冷えすぎた体を温めるので、あえて冬瓜と併せてみました。
にんにくは抗がん作用が期待できる優れた食材です。
クコの実には、目の網膜に含まれるゼアキサンチン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・抗がん作用のベタインなどが含まれております。
滋養強壮・疲労回復・めまい・耳鳴り・視力減退の改善、肺を潤し咳を止める効果もあります。
葛には、整腸作用、解熱、解毒、抗炎症、喉の渇き、下痢、血糖降下作用があります。
イソフラボン誘導体が更年期障害、骨粗鬆症、糖尿病、乳癌、子宮癌、前立腺癌に効果があるといわれております。