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愛犬・愛猫の消化器を休めたいとき

こんなご質問をいただきました。

身体を休ませるために一日一食にしたいと思うのですが、
うちの子たちは水をあまり飲まないので、一日一食だと、
摂取できる水分も少なくなるのが若干心配です。

何かしらのスープであれば飲むのですが、
一食はスープにするというやりかただと身体を休めることにはなりませんか?

栄養素がしみでているスープなので、
結局消化吸収を行うことになるとは思うのですが、
先生のご意見も伺ってみたいと思って質問させて頂きます。

また、毎日一日一食にするのと、
週に一回丸々一日断食するのは、
身体を休めるためにオススメなのはどちらでしょうか?

 

●スープは食事になりますか?
●毎日一日一食にするのと、週に一回丸々一日断食どちらがオススメですか?

がご質問ということになります。

適切な情報を理解すると、
応用が効いて悩みが減るので、回答する前に
【消化器を休めることの大切さ】
について解説いたします。

★あなたが休みなく働いて作業効率が低下したらダメ人間?

想像してみていただきたいのですが、
あなたが20年間、
一日も休みなく会社で働けといわれたら、
いかがでしょうか?

また、休み無く働いた結果、
疲れて作業効率(パフォーマンス)が低下したとき、
ポンコツといわれたら…

【休めば元に戻るよ!】
と思いませんか?

また、年休二日より、
月休二日、月休二日より週休二日の方がリセットになると思いませんか?

このように、休みは必要です。

★消化器の大原則

消化器には大原則があって、
【消化器は休めると元に戻る】
ということです。

また、

消化器を休める=食べない

ですから、
消化器の調子を整えるために、
食べない選択をすることは本質的解決に繋がります。

そして、あなたが年休二日より、
月休二日、月休二日より週休二日の方がリセットになるのと同じ様に、
『小まめに』消化器を休めることが大切です。

ですから私は、健康維持のために
「食べない指導」をすることがあるのですが、
飼い主さんの適切な理解が得られないと、

「可愛そう…」

だからと、
今やってはいけないことをやってしまうことがあります。

 

★取り返しのつくことは心配しなくて良い

断食や半断食が必要な愛犬・愛猫の飼い主さんは、

●やせたらどうしよう…
●栄養失調になるのでは…?
●弱ってしまうのでは…?
●死んでしまうのでは…?

と気になるようです。

しかし、覚えておいてください、
【取り返しのつくことは心配しなくていい】
のです。

自然界では食物にありつけない日が続くなんて事は普通にあります。

具合が悪くなったら食欲をなくして、
消化吸収に回すエネルギーを治癒に回そうと、
身体が勝手に調整します。

数日程度の断食が問題になるのは、
断食が問題というよりも、それまでの食生活が問題ですので、
不適切な自己流は危険ですから、
ペット食育協会の入門講座等で、適切な食生活を学んでみて下さい。

そして、断食・半断食をして
一時的に体調が心配になる状態になることはあるかもしれませんが、

基本的には

【元に戻るための、一過性の出来事】です。

経験がなければ不安になるものですが、
一度経験すると、このぐらいは大丈夫とわかってくるものです。

ただ、もちろん不安になることもあるでしょう。

愛犬・愛猫のそばに
不安に包まれた方がいらっしゃるのは好ましいことではありません。

そんな場合は、
ペットの断食指導に精通した獣医師のアドバイスを受けて下さい。

★スープは食事なりますか?

固形物が入っていなければ、構いません。

すまし汁は大丈夫ですが、
ポタージュスープはNGというイメージです。

鶏や魚の煮汁を用意しておくのもいいでしょう。

毎日一日一食にするのと、
週に一回丸々一日断食どちらがオススメですか?

消化器を休めることが目的なので、一日一食の方がオススメです。
一日一食の方が、休まる時間が長いので。

 

★今、衰弱していなければ大丈夫!

これまでお話ししたように、
消化器を休めると、基本的には
【元に戻るために必要な反応】
が生じます。

ですから、

●今現在衰弱していて
●必要な反応を乗り越える体力が無さそう
だったら、無理に自分でやろうとしないことです。

ちょっとでも不安・心配があるなら
、断食指導の経験が豊富かつ、
結果を出している獣医師に相談することです。

ペット食育協会の指導士・上級指導士も、
断食経験が豊富ですから、ぜひ、入門講座等で直接聴いてみてくださいね。

 

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