東洋医学では髪のことを血余(けつよ)といいます。
血液は、身体の各種臓器や組織に栄養等を届け
髪にはその余りが使われます。
このように、最後に余った血液成分で髪はできていると考えられていたので
「血余」とよばれます。
ですから、血液の状態が髪に反映されるので、
血液の状態がいいといい髪にそうでなければそれなりに…
ということになります。
ちなみに、半断食などで身体の調整のスイッチが入り始めると、
その調整がかなり必要な場合、つまり身体がかなり傷んでいる場合は、
生き死にに関わらない毛と生殖器の調整がストップしたりします。
そんなわけで、半断食や断食をすると毛が抜けたり、生理が止まったりするんですね。
それを「断食は怖い…」と意味づけする方がいらっしゃいますが、
もっと重大なことが体内に隠れていたのを表面に出してくれたので、むしろ感謝の反応でもあります。
ちなみに、好転反応ではなく「必要な反応」が起こっているだけです。
さて、先日診療にお越しになった飼い主さんが、こんなことをおっしゃっていました。
食事を市販のフードから手作り食に変えたんですよ。
そしたら、三ヶ月半ぐらいでバッサバサの針金みたいで、
よく抜けていた毛が、ふわふわの毛質に変わって、しかも抜けにくくなったんです!
最初はこの子はこんな毛質なんだと思っていたのですが、
食事を変えたらこんなに変わって、驚きました。
改めて、食事って大事だなと思いました。
手作り食っていろいろ言われるけど、
先生はメンタル強いから大丈夫だと思いますので、これからも啓蒙活動がんばってください!
なんて言われました。
まさに「血余」ですね。
フードが悪いとは申しませんが、私個人が同じ「小麦」でも、
この小麦はお腹を壊し、この小麦は平気!というものがあって、
それで食べられないたこ焼き屋さんと、食べられるたこ焼き屋さんがあったりします(お好み焼きも然り)。
また、あるお店のコールスローは食べられるけど、あるお店のは食べられないとか…
ですから、良いとか悪いとかの話ではなく、合う合わないの話なのですが、
栄養成分ではなく、原料の質で身体が反応する「こともある」ので、いろいろ選択肢が豊富な方がいいですよね。
ということで、ぜひ、これからも自信をもっていろいろ食べさせてあげてください。