その他

現実とエビデンスが乖離していたら…

須崎動物病院には

標準治療(エビデンスに基づく治療)
をやったのに、望む結果にならなかった犬猫達が連れて来られます。

だから、「現実とエビデンスが乖離(かいり)している例」
がほとんどです。

当院に来る前は市販フードを食べると具合悪くなる
手作り食では望む結果になる!

でも、「栄養バランスがー」で反対され
望む結果が出ないのにフードをすすめられ…

それで大丈夫なのかと相談すると

手作り食で今大丈夫でも
栄養バランスが整っていないと
何かあったときに治りが悪くなる

と言われ…

言われたとおりに取り組んできたけど
やっぱり良くならない…

ということで、当院に連れて来られます。

ここまで書いてあなたが
「結局、手作り食とフード、どっちがいいの?」
と思われていたら、

「ちょっとまって!そこじゃない!」
と申し上げたいです。

科学の前提に
「条件が変われば結果が変わる」
というものがあります。

論文のデータは
【こういう条件でこういう結果が出た】
というだけで、

「いつも、例外なく、そうなる」
というわけではないのです。

だから、
エビデンスがあるかどうかは
もちろん参考にはなるのですが

【実際どうか?の方が大事】なんですよね。

たとえば「犬にはドライフードだけで十分な栄養が摂れる」
というエビデンスがあるとしても、
実際にドライフードだけで健康を害する犬もいます。

飼い主がその犬に合った手作りの食事を与えることで健康が改善される場合、
エビデンスを重視するよりも現実の健康状態を優先して、
個別の食事管理を行うべきです。

なので、「エビデンス」は
「可能性」を知る上で大事なのですが、

現実とエビデンスが乖離していたら
現実に合わせ「てもいい」ということを
覚えておいてください。

コロナの時期に
「エビデンスを振りかざす医師」をみて
疑問に思った方も少なくないと思いますし

セミナーのときにそんな質問を
いただくこともありますが

現実とエビデンスが乖離していたら現実優先

は間違いではないことを覚えておいてください。

現実に即した食事やケアの重要性を理解し、
ペットに合ったサポートを提供するための知識をもっと深めたい方には、
APNA一般会員月に733円で安心と自身で判断できる基準を手に入れることができます。

またペットの健康を考えた食事やケアの実践的なアドバイスが得られ、
講座や情報提供を通じてより安心して取り組むための知識を学ぶことができます。

ペットの個性に合わせた最善のケアを実現したいとお考えなら、
ぜひAPNAでの学びを活用してみてください。

関連コラム

カテゴリー

プライバシーポリシー 規約 特定商取引法