人は、
「知らないことを想像することはできない」
ものです。
ですから、
「今まで聞いたことも無い様なこと」
「知らなかったこと」
を聞いたときに、
●興味を持つ
か
●警戒する
かで、
その後の人生まで変わったりします。
例えば、
生食を与える場合、
大型犬などは卵をまるごと(殻付きのまま)与えても
問題はありませんでしょうか?
これに対する答えは、
食べて大丈夫なら、大丈夫なのでは?
ということになります。
ただ、こういう質問をする場合は、
そもそも、
「どんな問題があると考えていらっしゃるのか?」
を質問者が提示していただけると
答える方も答えやすいです。
例えば、
腐った卵を食べても大丈夫か?
なんてことまで教えないといけない
とは、私は通常考えていないので、
そんな卵を食べて
「卵食べても大丈夫だといわれたのに
食べたら具合悪くなりました。」
という話になってしまったりすると、
ガッカリします。
(もちろん、これは僕が見えていないのですが…)
また、人間でも、
魚を食べて小骨が喉に刺さるなんてことは
別にあり得る話ですが、
殻の破片で口内を傷つけた
なんていうことは想像できるでしょうし、
生卵は鮮度が悪いとサルモネラ感染症になる
可能性があるなどということは常識です。
しかし、「それは知らなかった…」
という方がいても不思議ではありません。
そんな場合は、
「まず勉強しよう!」
ということになるのですが、
「食品衛生上、食品を加熱することは
安全な食生活を送る上で重要です。」
ということは覚えていておいてください。
また、別の視点では
「その殻は必要なのか?」
という視点もあります。
カルシウム等のミネラル補給が目的ならば、
それ以外の方法もあるでしょう。
基本的にミネラルは
「まるごと」
食べていれば、補えることになっています。
ですから、卵の殻で無いといけないことは
特にないんですね。
須崎の解答としては、
大丈夫かどうかは個々によるが、
選択肢は他にもあるし、
生である必要も特にないし、
飼い主さんは選ぶことができる。
とさせていただきます。
万能の方法はございませんし、
万能の道具もございません。
こうでなければならないもないし、
これを使わないといけない!
もございません。
もし、
●こうでなければならない
とか、
●これを使わないといけない
という話をされたら、
「んっ!?」
と一呼吸して立ち止まる習慣を
作ってみて下さいね。
つどつど、飼い主さんが選んで、
日々変えることが出来る
ことに気づくことが、とても大事なのです。
とはいっても、
よくわからないことはございますし、
時間も限られております。
そんなときは、
お近くのペット食育協会の指導士さんの
各種講座をご活用下さい。