会長ご挨拶
協会創設者である須崎恭彦獣医学博士のご逝去に伴い、2025年11月に会長を拝命しました安藤愛です。
日々、ペット食育講座を開催する上級指導士としても活動しております。以下は講座でもお伝えしているところではありますが、故・須崎会長の理念を引き継ぎ、信念を持って協会運営をして参ります。
ペット食育協会は、「ペットの食育の普及を通して、ペットと飼い主がより健康で快適な生活を過ごす」ことを理念に掲げ、2008年1月15日に発足いたしました。
協会の主たる目標
- ペットの栄養学に精通したスペシャリストの育成
- スペシャリストを通じて、適切なペットの食育情報を一般の飼い主さんに普及すること
当協会の食育情報には、ペットフードの情報だけではなく、手作り食の情報も盛り込まれています。
協会発足時にはドライフードや缶詰が主流だったペットフードですが、手作り食と同じように作られているフードも登場してきました。
残飯を与えていた時代に画期的なペットフードが登場し、時代とともにまた手作り食が採用されてきているように感じています。
しかし、その流れに伴い、飼い主さんの選択肢は増えてきています。
そして、選択肢が多いがために、飼い主さんの疑問や悩みも多岐に渡ってきています。
ほとんどの飼い主さんが、我が子のように育てている「うちの子」には最善の食を与えたいと考えるのではないでしょうか。
ありとあらゆる情報がネット検索で手に入る時代です。
SNSの普及やAIの発展により、世界中の最新情報を受け取ることができますが、一方で、情報の正確性が問われる場面も散見されます。
よって、食にまつわる情報にも正確性が疑われるものが多く、さらに情報過多も加わり「ペットフードも、手作り食も、どちらも不安」というケースも見受けられます。
以前は「知らないから不安」なのだから「学べば不安がなくなる」場面がほとんどでしたが、今はそこに「どの情報が正しいかを選択できる判断軸を持つ」ことが必要になっていると感じます。
飼い主さんが、ペットの食についての判断軸が持てるようにお手伝いをするのが当協会が育成するスペシャリストです。
その育成に努めます。
そして、当協会からは、ペットフードでも手作り食でも、飼い主さんが「うちの子」に合うものを自由に選択できる様、適切な情報を普及していきます。
また、当協会の情報には、ペットの食事に精通した獣医師と共同で研究を行い、診療の現場でも役立つものも取り入れています。
一般の飼い主さんだけではなく、ペットの食事・栄養について学びたいという獣医師にも大変有益な情報となるでしょう。
人間の「食」だけではなく、ペットの「食」についても様々な意見や考え方がありますが、
私たちがお母さんの手作りごはんもインスタント食品も外食もするように、ペットにも色々な選択肢があっていいのではないでしょうか。
どの意見や考え方も、最終的には、「ペットと飼い主がより健康で快適な生活を過ごす」ことに繋がればいいのだと思います。
そして、ペット食育の普及が飼い主さんご自身の食生活を見直すきっかけにもなれば幸いです。
令和7年11月
ペット食育協会 会長
安藤愛